自信と共存:ニーチェの悪に対する考察

「悪とは何か? 弱さから生じるすべてのものだ。」

ニーチェの名言の1つである。

弱さとは何を指しているのかが分からないが、人間がそもそも持っている心の弱さだと思う。

人間は、誰もが自分と他人を比べたがる。

人間のみならず、動物すべてに共通するのかもしれない。

なぜ比べたがるのか。

それは、感情があるからである。

共存する中で、何かを比べなければ他者との違いが生まれず、欲を満たすことはできない。

例えば、性欲を満たすためには相手に好きになってもらう必要がありそれは他者との違いを相手に感じさせる必要がある。

また、食欲や睡眠欲を満たすためにも食べ物を取る必要があり、全ての生物が同じ食べ物、同じ量を食べることは不可能である。

こうしてこの世では競争して生きなければならない。

共存だけして生きることは決して不可能なのである。

ただ、他者と比べたがる人の特徴は、自分が負けるかもしれないという「不安」つまり心の弱さからそのような行動を取る人が多いように感じる。

比べることで、いじめや犯罪が起きることもあり、ニーチェはそのことを悪と呼んでいるのだろうを思う。

自分に絶対的な自信を持ち、毎日を生きていきたい。